インプレッサの進化&WRC|インプレッサ改造車買取日記

■GC後期F・G<市販車>

■GC後期F・G<市販車>

■GC後期F・G<市販車> <市販車>

 WRCでインプレッサがWRカー化し、市販車との繋がりは薄くなったものの、グループAよりさらに改造範囲の狭いグループNクラスや、その他さまざまな国内モータースポーツのベース車としてインプレッサの進化は続いた。4ドアスポーツセダンとしての評判も広がり、競技シーン以外のストリートチューニングの世界でもその立ち位置を確立していった。

 そんなインプレッサは1998年9月に2度目のビックマイナーチェンジを受け、F型となる。もちろんカタログモデルとなっているSTiver.Ⅴも同時発売。フェイスリフトを行い、マルチリフレクターランプの採用やバンパーの形状変更でさらに精悍な印象となった。この他のエクステリア変更はWRカーを彷彿させる大型のリアウイングが装着されている。またエンジンもEJ20フェイズⅡと呼ばれるものをベースにチューニングを行った結果、最高馬力280ps/最大トルク36.0kg・mとなる。さらに当時すでにインプレッサ最大弱点として「ガラスのミッション」と呼ばれていた駆動系を見直し、ケース剛性やギアのシンクロを改善している。

 そして99年9月、GCインプレッサ最終モデルとなるG型がデビュー。基本構成に大きな変化は無いが、フロントにアンダースポイラーを追加し、ミラーもRAは砲弾型を純正採用。空力面での進化が図られた。2ドアのRはリアクォーターガラスに薄型軽量のものに変更されるなど、最後のマイナーチェンジでも徹底した進化を突き詰めていた。