インプレッサの進化&WRC|インプレッサ改造車買取日記

■GD後期(鷹目)<市販車>

■GD後期(鷹目)<市販車>

■GD中期(涙目)<市販車> <市販車>

 2005年6月にビックマイナーチェンジを行い後期型となるアプライドFへ。このモデルから当時のスバル車の共通デザインであったスプレッドウィンググリルが取り入れられ、通称鷹目と呼ばれるフロントマスクになる。

 エクステリアではさらにCピラー上部にルーフベーンを追加し、リアスポイラーへの導風を整えている。こうした空力性能については、床下フロア後端にディフューザーを備えることにより、さらなるダウンフォースを獲得している。このディフューザーはこれ以前のモデルの定番流用パーツにもなっている。

 ボディもストラットタワー部を強化し、より操安性がアップ。エンジンは最大トルク43.0kg・mを発揮するまでに至った。

 しかしながら、今回の最も大きな改良点は、新型となるDCCDの採用である。これまでの電磁式LSDに機械式LSDを追加して、さらに高度な前後トルク配分を実現。配分比を車両重量配分に近い41:59まで拡大することにより、トラクションを向上させている。

 また、細かい点を挙げると、このモデルからSTiの表記がすべて大文字となるSTIへ変更されている。

 2006年6月にGD型の最終モデルとなるアプライドGが登場。WRX STI系の走りに関わる部分に変更はないが、特別仕様車として豪華装備を盛り込んだWRX STI A-LINEを設定し、ユーザー層の拡大を図っている。

 そして同年11月にGD型最後の特別仕様車WRX STI spec C RA-Rが300台限定の受注生産で発売となる。これはスポーツ走行の速さと楽しさを追求したGD型の集大成とも言える内容で、シャシー、エンジン、エクステリア、インテリアにわたり全てに手が入れられ、320ps/44.0kg・mを発揮。428万4000円の価格設定ながら即完売した。